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1.トップ

2.お城巡りの楽しみ方

3.お城のシンボル「天守閣」                 (城のシンボル「天守閣」とその構造)

お城の建物いろいろ「櫓」ほか         (城郭を構成する建造物)

5.お城の建物こんな所で見つけた!     (城郭建築物の再利用)

あちこちに                            (伏見城と聚楽第の遺構)

お城の土木いろいろ                          (城郭を構築する普請とは) 

城跡がこんなことに                          (城跡の再利用)

お城に似た施設いろいろ                     (城、陣屋、代官所、屋敷、柵・砦、砲台など)

上様とお殿様                                         (江戸時代の領地と統率者としての将軍や大名について)

10最大城郭「江戸城」                          (日本最大の城郭「江戸城」)

11私の城下町 

12さいごに

13.   お城ごとの建物アルバム                       (お城毎の現存建物と復元・復興建物をアルバムに)

14お問い合わせ

はじめに

1.子供の時、親に連てもらった城の思い出が再沸騰したのは、40歳台前半の単身赴任で名古屋転勤になり、丁度放映中だったNHK大河ドラマ「秀吉」の影響も受けて、休みの日には名古屋を中心に城巡りを始めたのがキッカケでした。

                                                ↓ 大名紋章城郭図

2.その時に、3つの大きな発見がありました。それは、高島城(長野県)で買った「江戸時代 大名紋章 城郭図」に全国171城の藩主と石高が記載されている日本地図を見て初めて、これだけ多くの城が江戸時代にあったことを認識しました。

更に、愛知県立図書館で、個人の方が各所へ移築された城門を尋ねられた写真集「城門」(近藤薫氏著)を見たこと、及び笠間(茨城県)へ旅した時に笠間城の八幡台櫓が真浄寺に移築されて七面堂とし再利用されている事を知り、城郭建築が城跡だけに留まらず各所へ移築再利用されていることに興味を持ちました。

←大名紋章城郭図の袋表紙

 

そして、移築した城郭建築が再び元の城跡に復元したら、どんなに素晴らしいことだろうと思いました。(例えば最近では、民家にあった日出城の鬼門櫓が城内に移築復元されたり、民家に移築されていた富山城の千歳御門が城内に再移築されるなど、しばしば見られるようになっています)

 

                                                                                                                                                         

3.日本の城は3~4万ヶ所あると言われており、地図を見れば必ず城跡マークが有って訪問するにはキリがないので、巡るべき城の母数を幕藩体制の幕末に藩として経営されていた所の約270城+α目標としてスタートしました。

厳密に言いますと、270城の内「城」は約170城で、約100城は「陣屋」と呼ばれる御殿を中心にした小大名の居館です。また、それら「城」や「陣屋」からされた城郭建築物がある寺院や神社等にも足を向けて尋ねるようにしました。

                                                                        (笠間城の八幡台櫓を移築再利用)↑

                                                                                                                                                                                                                           真浄寺七面堂

4.当初は、城のモニュメントである天守閣や城内にある城郭建築物だけを見て帰るだけでしたが、城巡りを重ねるうち

に、石垣や堀の土木工事や城主(藩主)や城を取り巻く歴史的背景、城下町を構成する様々なモノやコトにも興味が拡がり、城をキッカケとした「おもしろみ」を見つけられるようになりました。

 

 5.昨年(2017年)の6月に日本城郭協会主催の「日本城郭検定1級」にチャレンジし、合格5%のなかなか難しい試験でしたが合格しました。受験のためには、私が好きな幕藩体制の城郭だけを知っていても駄目で、古代から戦国時代までの城についても知らなければならず、過去問題含めてかなりのマニアックなエピソードも勉強しました。

おかげで、例えば天智天皇時代の「白村江の戦い」後に新羅が攻めてくるかもしれない事件に対応した城(金山城、大野城等)にも興味が湧き昨年には訪問もしました。

 

 

 

 

 

 

 

     「日本城郭検定試験の問題」

「日本城郭協会 一級合格検定証(表)」

   「合格検定証(裏)」


6.私は現在、江戸幕藩体制時代の幕末に藩があった約270ヶ所の93%(約250ヶ所)に加え、江戸時代に幕領や藩の知行地であった所や「日本100名城」「続日本100名城」に選ばれている戦国時代以前の城など約120ヶ所、城郭建築が移築されている寺や神社など約480件を巡り写真を撮ってきました。

 

7.私が約20年かけて訪問し、見たり経験したり調べたりしたことを系統的に「城をしる(知る)」材料にして、私が今までに撮ってきた素人写真ですが、それを通して皆さまに「城はおもしろい(面白い)」ことを、紹介していきたいと思います。

 

8.皆さんは、天守閣のフォルムの美しさ或いは猛々しさ等から、まずは「天守閣=城」に思いを馳せることと思いますが、城は天守閣だけではありません。でもまずは、天守閣をもっと知ってもらうことから、城の世界に入り込みたいと思います。 

※できるだけ、色々なお城の写真を使用して説明したいと思います。但し、20数年間かけて撮ってきた写真で、古いものはアナログで見にくくなってますことはお許しください。